バドミントンのリアクションステップ
バドミントンのフットワークにおいて動き出しの速さは重要です。リアクションステップは、相手が打つタイミングに合わせて小さくジャンプして動き出しを早くする技術です。
リアクションステップの考え方はプレ(事前)・ローディング(負荷)です。プレローディングとは足に軽い負荷をかけて、0から足の力を発動するよりも速く動けるように準備しておくことです。
上図のように足の母子球に重心をかけて屈曲した状態で、膝の裏の少し上を指で押さえながらゆっくりと足を伸ばします。するとある角度から指で押さえた箇所が固くなります。その角度がプレローディングとなる軽い負荷がかかっている体勢になります(約135度)。
プレローディングと併せて、バスケットボール等で使われるパワーポジションの姿勢を取ることや古武術の膝抜きを活用することも重要です。
これらを踏まえてバドミントンのリアクションステップについて以下動画を参考にしましょう。
リアクションステップにおける足の位置
リアクションステップの構えは、足の幅が狭すぎても広すぎても動き出しで足が出なくなります。肩幅から靴一足分程度広い幅で構えて、動き出しは重心移動を利用します。
上図のように足を並行に開いて構えた場合は、左右の動きに強くなり・前後の動きに弱くなります。スマッシュで攻撃を受けることを重視した構えになります。
上図のように足を前後に開いて構えた場合は、前後の動きに強くなり・左右の動きに弱くなります。自分が攻撃に転じる時はこの構えが効果的です。
ラリーの中で守備と攻撃のどちらにも対応したいシチュエーションにおいては、上図のように片足を靴反足分前に出して斜めに構えます。
リアクションステップの練習
- ノッカー(プッシュ)は椅子などの上に立って高い打点でプッシュを打ちます。
- レシーバーは常にプレローディングの体勢でリアクションステップし続けます。
- レシーバーはプッシュを打たれたらリアクションステップから動き出し速くプッシュレシーブをします。